
東別院のリアルスタイルの鶴田社長からお誘いいただきました。
永田哲也先生のイベントです。
先生は、和菓子の木型と和紙の組見合わせでみごとな作品を作られます。
写真から判りますか?
頂上の鯛や鶴。中央の翁も、
本来は、落雁などを作るために使われていた木型を使って、
和紙素材で作ってあります。
先生は、現在ではあまり使われなくなった木型を探して
同時に全国の菓子屋を廻っているそうです。
特に中部地方・知多半島では、
船を作ったときに大きな鯛の落雁を作るなどの
漁師町ならではの習慣があったなど、そこから地方の生活も透けて見えるような。
ふーん。
近頃では生活様式や行事の変化で使われ方も代わり、
実際の和菓子作りでは注文もなく、なかなか使う機会も少ない木型ですが。
こうしてみると壮観ですね。
結婚式や落成記念などのお祝い事で良く使われたと思われます。
だいたい昭和20年代から40年代ぐらいが最高だったのではないでしょうか?
今では使われない木型が、
わが社にも、いくつか眠っています。
使われている和紙は1000年持つそうですが、
充分鑑賞にも堪えられそうです。
鱗や羽など、細かい筋や彫り込みの表現も最高です。
まるで飛び出してくるような躍動感さえありますね。

しかし菓子型であるゆえ、どんな丁寧で手の込んだカタチも
本来は、一瞬で食べてしまうもの。
先人達は、こんなにすばらしく作り込まれたものを
鮮度のいい素材や味で楽しんだんですね。
これらが食べられるお菓子だったらと想像すると
気持ちの動きや、瞬間の儚さや、贅沢さが感じられます。
活き活きしたカタチが、
遠い日の文化の「化石」や「墓標」とならないように。
あらためて歴史の中で熟成された
和菓子に携わった先輩の志や目線の高さに、驚かされました。
鶴田社長、永田先生、ありがとうございました。
